嬉しい秘密。
私の中学校では、2週に一回程度、学年通信が配られた。
内容は、今月の予定だったり、テスト期間のお知らせだったり、朝礼で話された校長の話だったり、年甲斐もなく誕生日コーナーがあったり様々なものが掲載された。
その中でも、生徒の声、と言うか講演を聞いての感想文が、先生によって数人選ばれて掲載される。
私はそれにのるのが嬉しかった。
誰かに認められたようで、褒められたようで、本当に嬉しかった。
あまりちゃんと聞いてなかった講演は適当に書いて提出していたけど、ちゃんと聞いて、本当に思ったことを書いたものは大体選ばれた。
自分の気持ちを大切にする、と言うことを学んだ気がした。
載った時は、切り取って、大切にとってあったりする。
今まで、誰にも話してこなかった、私だけの秘密。嬉しい秘密。
おじいちゃんよりおばあちゃん
今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」
私はおじいちゃんに会ったことがない。
会った記憶がないと言うより、会った記憶がない。
会える機会がなかった。会えるはずがなかった。
私のおじいちゃんは、父方も母方も、私が生まれる前に、両親が結婚する前に、両親が出会う前に亡くなった。
どちらも、両親が高校生の時にガンで亡くなった。
だから生まれてから一度も会ったことがない。
でも、家にある写真を見て身近に感じる。
父方のおじいちゃんは今の父にそっくりで、あれはおじいちゃんの写真だと思ってるけど、本当は父の写真だったら、、、と思うぐらいにそっくり。
母方のおじいちゃんは写真を見たことがないけど、多分母と同じように背が高い人なんだろうと思う。母に聞く話によるとおじいちゃんは本当にいい人優しい人だったと言う。
「おじいちゃんは生まれる前に死んだから、会ったことがない」とこれまで10回は言ってきた。
時には寂しい気持ちにもなったが、それは一時的なもので、私にとっておじいちゃんはいなくて当たり前の存在。
でもそのぶん、おばあちゃんの存在が大きい。
おばあちゃんにはいつまでも長生きしてもらいたい。
こまたにくん、元気ですか?
今週のお題「給食」
私の学校の給食は美味しかった。
月水金のご飯と火木のパン
年に一度、希望者分しかない揚げパン
クリスマスのショートケーキ
月に1回はあったカレーライス
ガラスビンに入ったプラスチックの蓋の牛乳
全部、全部、思い出が詰まってる。
そう言えば小学1年生の2学期に私のクラスに転校生がきた。
名前はこまたにくん。
私の学校は5,6人が班となって机を合わせて給食を食べていた。
私はこまたにくんと同じ班になった。
どこから来たかは忘れたが彼はミルメークを知らなかった。
ミルメークは牛乳に入れてシェイクしてコーヒーのようにする。
こまたにくんはそれを中おかず(スープ系)にいれた。
班内のメンバーは驚いた。
私はこまたにくんにそれは牛乳に入れるんだよと教えた。
こまたにくんはそのまま中おかずを食べた。
不味いと言った。
こまたにくんは3学期になってまた転校していった。
短い間に強烈な印象を残したこまたにくん。
ミルメークを中おかずにいれたこまたにくん。
私の初恋だったりするこまたにくん、元気ですか?